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子育てと子ども支援
フィンランドでのこころの病気を抱える親の子育てと子ども・家族への支援

子育て支援Let’s Talk!子どものことを話そう

〈子どもと家族のための効果的なプログラム〉の中で、Solantaus(ソランタウス)先生が開発したこころの病気を抱えている親・子ども・家族への支援方法の一つです。子育てと子どもの成長発達をサポートすることを目的とし、支援者とこころの病気を抱えている親が原則2回の話し合いをします。フィンランドでは、安全性やエビデンスが報告され、臨床現場で実践されています。スウェーデン、デンマーク、ギリシャ、オーストラリアでも実践され、オーストラリアでは、有用性が示されているとともに、支援者に向けたe-learningが2014年6月から無料配信されています。

子育て支援Let’s Talk!子どものことを話そう(Let’s Talk About Children)が開発された背景(一部抜粋)

  • 「こころの病気を抱えている親にとって、子育ての責任はストレスだけでなく治療とリカバリーのモチベーションでもある」支援者はこの認識をもつことが大切です。しかし日々の業務で子育てへの支援はほとんどなされていません。
  • こころの病気を抱えている親は、子どものメンタルヘルスの問題を予防することに積極的に関わることができ、子どものよりよい成長発達への関わりができるとするエビデンスが示されています。しかし子どものニーズは,親の治療場面や回復過程の中でほとんど見えてきません。

特徴

  • 日常業務の中で、子育てと子どものニーズを明らかにし、支援できる
  • 簡便で、構造化され(しかしフレキシブル)、エビデンスに基づいた支援
  • 汎用的支援方法で、多様な状況、様々な疾患・回復過程、多様な家族の体験に適用できる
  • フィンランド全土における保健・医療・福祉サービス機関での実施を社会保健省が推奨
  • 成人の精神科医療だけでなく、薬物乱用、重い病気(がん、外傷性脳損傷など)で身体的な問題を抱える成人や刑務所に留置されている親に対しても実施
  • 保育所や学校で、保育士あるいは教員と親との話し合いに利用されつつある

ベネフィット

フィンランド

子どものアウトカム

  • 社会的行動および情緒面での問題が改善
  • 不安症状の軽減

親のアウトカム

  • 治療へのモチベーションが向上
  • 親としてサポートされている感覚が向上
  • 子育てと将来への見通しがよくなった
  • スティグマ、罪悪感、恥ずかしさが軽減
  • 子どもの心配事が軽減

家族のアウトカム

  • 家族間のコミュニケーションがよくなった
  • 親の病気が子どもに及ぼす影響についての理解が向上

支援者のアウトカム

  • 満足感と仕事へのモチベーションが向上
  • 親への支援で新たな意味を見いだした
オーストラリア
  • 親の育児ストレスを把握すると、メンタルヘルスの改善にもつながる
  • 健全な親子関係をサポートし、子どものwellbeingに関わる防御因子を促進できる
  • 親が直面している困難への理解が広がり、親と支援者間の関係性が向上する
  • リカバリーモデルとの融合ができる
  • 子どもや家族の長所に気づくことへのサポートや、短所の打開策がわかることへのサポートを通して、親自身の力を高めている
日本

研究成果(途中経過)の一部紹介

子育て支援Let’s Talk!子どものことを話そう全セッション終了後アンケート

1. セッション後変化

  • 「自分自身の受け止め方」
    80%20%
  • 「自分自身のこころのありよう」
    20%40%40%
  • 「治療へのモチベーション」
    100%

*とてもよい変化〜とてもよくない変化の5段階で回答

とてもよい変化よい変化変化なし

2. 感想

  • 話し合いたいことは話し合えましたか?
    全部話し合えた
    40%
    だいたい話し合えた
    60%
  • 子育て支援Let’s Talkは役に立ちましたか?
    とても役に立った
    80%
    *
    20%
    * ある程度役に立った
  • 子どもの長所の話し合いについて
    これまで気づいていなかった
    子どもの長所に気づいた 100%

誰が、どこでできる?

こころの病気を抱えている親とその子ども、家族への支援に関わる方・施設などです。

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